日常生活から世界を感じる

少し前の話題にはなりますが… 8月末のインターメディエイト~アドバンストコースの「教養レッスン」では、連日のニュースで取り上げられていた日本の米不足の問題を扱いました。

子供たちの間でも、「知ってる~、お母さんがお米が全然売ってないって言ってた!」「うちは最近、晩ご飯がパスタばっかりになってるよ~」という子もいれば、「うちはおばあちゃん家から送ってもらってるから大丈夫です。」とちょっと遠慮がちに教えてくれる子など様々な反応がありましたが、一様にそれなりの関心事になっていたようでした。

(写真:2024/8/25 近所のスーパーの商品棚の様子)

 

では、”Why is it hard to get rice at Japan’s supermarket at the moment?”(なぜ日本のスーパーでは今お米が手に入らないの?)という問いに対して、子供たちは「え?」「今年の夏は暑すぎるから?」「なんか地震の影響があるってお父さんが言っていたような…」と、想像を巡らせたり、耳にした話を思い出したりしていました。

レッスンでは、農林水産省の見解を、できるだけ平易な英語を使って紹介しました。

(1) August is the month before the harvest. A rice shortage is likely to occur.
(8月は収穫前の月。米不足はもともと起こりやすい。)

(2) The rice harvest was not very good in 2023 due to high temperatures.
(高温により2023年のお米の収穫高はあまり良くなかった。)

(3) The rice prices have not risen as high as other products and more rice has been consumed at home.
(お米の値段は他の製品に比べて上がっていないので、家庭でよく消費されている。)

(4) Many inbound tourists come to Japan and enjoy eating Japanese rice.
(多くの海外訪日客が日本に来て、日本のお米を楽しんでいる。)

(5) The warning over the Nankai Trough earthquake led to increased sales as emergency stocks.
(南海トラフへの警戒感が防災備蓄としての売り上げを伸ばした。)

「そういうことやったんか~」「色んなことが重なったんやな。」「確かに大阪とか京都には外国人がいっぱい来てるもんな~」「やっぱり地球温暖化も影響してるんやな~」と、みんな納得した様子でした💡

私:”We see that the rice in the fields is growing well, and it will be harvested in a few weeks or months. Let’s expect this crisis will be over soon without panic-buying.”
(お米の成長は順調でもうすぐ収穫が始まるから、買いだめせずに、あと少ししのげば大丈夫だよ)

と締めくくりました。

今回の「教養レッスン」は、日常の出来事を通して地球規模の問題に目を向け、時事問題に関する語彙に触れる良い機会になったのではないかと思います。

また、毎年11月は藤原英語塾ではSDGsや環境問題について考える月として取り組んでいます。
地球規模の出来事や課題を定期的に取り上げ、視野を広げながら英語を学ぶ機会を子供たちにまた提供したいと思います🌎✨